ビールへのこだわり

神戸大使館醸造所

神戸大使館醸造所について

醸造所立ち上げの経緯は、平成7年1月阪神淡路大震災により、神戸大使館が倒壊し、リニューアルオープンに向け、前年(平成6年4月1日)に規制緩和の目玉として新酒税法公布により、日本各地に地ビールメーカーが続々と誕生し、サッポロビール(株)よりミニブル併設レストランの提案を受けたことによります。

その後、レストラン建設と並行し、地ビールのコンセプト作りも行い本格的ビール「神戸大使館ビール」の誕生となりました。

この「神戸大使館ビール」は、地ビールということながらも、ニューミュンヘン独自のオリジナルブランドビールを販売するという先人たちの夢の実現の誕生でもありました。

神戸大使館醸造所写真

大使館ビールができるまで

粉砕した麦芽とお湯を混ぜることにより、糖液を作り麦芽の持つ酵素の働きで澱粉を糖液に分解し、これをろ過し麦芽粕と糖液に分けホップを加えて煮沸することにより麦汁ができます。

煮沸終了した麦汁に酵母を加え発酵タンクに入れ発酵させます。(主醗酵ともいう)

1週間から10日くらいかけて醗酵工程は終わり、若ビールとなります。

若ビールは貯酒タンクに移され、熟成に入ります。(これを後発酵ともいう)

この熟成期間で、調和のとれたビールの香り・味が生まれます。

仕込槽→マイシュ(糖化液)→煮沸鍋→麦汁→発酵タンク→若ビール→冷却機→貯酒タンク→製品タンク→大使館ビール

麦汁濃度測定のためのサンプリング


粉砕した麦芽とお湯の混合のために
混ぜているところ

タンクの内容量のチェック


タンク洗浄後に空気が入らないように
炭酸ガス充填中

港神戸ヴァイツェンの詰前の酵母抜き


港神戸ヴァイツェンの詰作業

使用している原料

左から大麦、小麦、カラメル

大使館ビール物語

失ったもの、生まれたもの

神戸大使館にも、それは大きな爪あとを残していきました。平成7年1月に起こった未曾有の阪神大震災。
東京五輪の年に生まれて30年余、神戸っ子に愛され続けてきた神戸大使館ビルが崩壊。
思いもかけない一瞬の出来ことでしたが、私たちはそのわずか数ヵ月後には、店舗再建を決意。同時にオリジナル醸造のビールを誕生させようという大きな夢も生まれました。
そして2年ほどの歳月をかけて、ビール工場とテーブル600席をそなえた新しい神戸大使館を完成させたのです。

私たちの出発点は、あの日のあの時間。
ラベルの時計が震災のあった5時46分を指しているのは、こうした思いがこめられているためです。

7泊8日の旅

ビールの原料は主に麦芽と水、それにホップ。大使館ビールづくりは、麦芽にお湯を加え、マイシュ(糖化液)をつくることから始まります。
これをろ過して、まずは透明な麦汁に。
次にホップを加えて煮沸。これでビール独特の香りと苦味を引き出したら、ホップ粕を取り除いて一気に冷却します。
そのあと酵母を加えて発酵。発酵タンクの中で、麦汁は炭酸ガスとアルコールに分解し、7日間ほどで若ビールが誕生します。

軽いやつ、ヘビーなやつ

麦汁がビールに変わるとき、主役をつとめるのが酵母です。
酵母には、発酵が進んでくると表面に浮かんで層をつくる上面発酵タイプと底に沈んで層をなす下面発酵タイプの2種類があります。
上面発酵は15~25℃前後で発酵させたもので、ライトでフルーティーな味わい。
一方、下面発酵の発酵温度は4~10℃。 豊かな芳香とコクが特徴です。
そのくせのない飲み口で、現在の世界のビールの主流となっているのは、下面発酵。

私たちの「大使館ビール」もこのタイプのビールです。

「大使館ビール」のできあがり

発酵したばかりの若ビールは、味も香りも荒くて刺々しい、いわばビールの赤ちゃん。
これが本物のビールになるまでには、もう少し時間と手間を経なければなりません。
誕生した若ビールは、次に深い眠りにつきます。密閉した貯蔵タンクに移され、約0℃の低温でじっくりと熟成。まろやかなビールに成長していきます。
こうして熟成を終えたビールを最後にろ過。
余分な酵母を取り除けば、クリアで味わい深い「大使館ビール」のできあがりです。

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